【衝撃事件の核心】消防士は見た…京都・伏見で同時に立ち上る3本の黒煙

119番を受け現場に急行した消防隊員たちは、住宅街から同時に立ち上る3本の黒煙を確認し、「連続放火だ」と直感した。

8月1日早朝、京都市伏見区向島地区で4件の不審火が相次ぎ、全焼した民家で住人2人が死亡した。4件は半径400メートルの範囲に集中しており、京都府警は連続放火とみて捜査している。厳戒が続くなか、9月14日深夜にも同区の桂川河川敷に置かれていた耕運機が焼ける不審火が発生。7月下旬以降、関連が疑われる同区内の不審火は計9件となり、住民たちは不安を募らせている。

■サイクリングロード沿いで続く不審火

厳戒を呼びかける府警や消防をあざ笑うかのようにまた不審火が起きた。

9月14日午後11時10分ごろ、伏見区横大路上ノ浜町の桂川左岸河川敷で、近くの男性(33)が焦げくさい臭いを感じ、交番に連絡。現場に駆けつけた警察官が、河川敷の畑を耕すために置かれていた近くの無職男性(55)の耕運機が焼けているのを確認した。

火は市消防局がまもなく消し止め、けが人もなかったが、耕運機やかぶせられていたシート、付近の雑草など約6平方メートルが焼けた。現場は横大路小学校の南約100メートルの河川敷で、地元住民が畑として使っている場所だった。

7月29日早朝には、近くの同区横大路中ノ庄町の店舗兼住宅約130平方メートルが焼ける不審火が起きている。同月26日にも、同区下鳥羽前田町の民家で放火とみられる火災が起きており、これら3件は、いずれも桂川サイクリングロード沿いで発生しているのが、特徴だ。

■夜の静けさに募る不安

耕運機が焼けた桂川の河川敷から南西に4キロ足らず。8月1日に民家が全焼し2人が死亡した現場の周辺では、火災から1カ月以上が過ぎても、住民たちの不安は収まらない。

2人が亡くなった民家では、火元となった1階のガレージ周辺がブルーシートで覆われたままで、黒く染まった焼け跡が、猛火の痕跡を残している。

近くに住む無職女性(84)は「あれ以来、夜の静けさが不気味で、足音などにも敏感になった」と疲れた様子。周辺住民からは「夜も眠れないぐらい心配。いつ自分の家も被害に遭うか分からない」「亡くなった2人がかわいそう。一刻も早く犯人を捕まえてほしい」といった声が相次ぐ。

犠牲者やけが人こそ出ていないが、8月1日にほぼ同時に不審火が発生した周辺の3つの現場周辺でも状況は同じだ。

資材やトラックなどが焼けた資材置き場の近くに住む無職の男性(71)は「ポストの一部が熱風で溶けていて驚いた。事件以降、家の前に燃えやすいものを置かなくなった」と話す。

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